AL 『NOW PLAYING』

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過去を振り返る、未来を創造する。更にあの子の未来を応援するのも今、今、今。

そんな今を鳴らすAL。『NOW PLAYING』というアルバムが2018年1月17日に発売。

 

そのアルバムを店頭入荷日に聴いた印象を全曲つづっていくので、的を射ているかはさておき、書いていきます。

 

01 会いにいくよ

ライブの定番曲となっている、2人時代のALからある曲だろう。

丘を越え谷を越え「会いにいくよ」という小山田壮平に、「いいや 俺はここから一歩出ない」と返す長澤知之。それでもネットサーフィンで知らない君には会いにいく。

ALというバンドにそれぞれ安心できる場所や仲がいいことを求めている。

どちらかの一方から始まる会いたいという感情。その後、お互いがお互いを求めていてその条件が揃えば出会ってしまうはず。普遍的な「会いたいよ」という気持ちを唄う曲

会えたなら思わず口笛を吹いてしまうだろう。そして誰かに会いたくなる。

 

02 NOW PLAYING

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会いに行く前に手紙を書いてみよう。ずっと書きたかったんだ。白い羽がその合図。

藤原寛のベースから始まる。藤原寛はいつも小山田壮平の隣にいる。この曲と同じようにはじめっからいる、といってもいいだろう。続いて繊細な音のギター(長澤知之)、ドラム(後藤大樹)の音がくる。南風を合図に。

『City Lights』の2本のスティックを叩く音のカンカンカンを思い出す。

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あの頃と同じように(?)この先なんかまったくわからないけど、大事なのはこの恋みたいな今。だからさ。という曲。

 

 03 ショートナイト

 『NOW PLAYING』がアルバムとなるもっと前、構想ではこの曲を軸にアルバムを、とされてたという。

短い夜、ショートナイト。この短い夜に何をしたいのか、何をするのか。したいんだから仕方がない。端から見たら怪しいかもしれないけど、これは衝動なんだ。

この夜しかないんだ。夜は9時間くらい?短針が270度回る間に長針は秒針を追うし、短針は秒針を追う。いや、その逆かもしれない。どうすんだ、するのかしないのか、したいんだろ?と問いつめられているような気にもなる。

 

04 ドリーマー

2つに分けられると思う。「夢想家か」「夢想家のようなものか」

「You, you may say I'm a dreamer, but I'm not the only one」(imagineより)

イマジンのジョンレノンが夢想家だとすると、この曲で歌っている『ドリーマー』は夢想家のようなものか

ただ、『ALL NEED IS LOVE』のジョンレノンも、あいつ(ジュリアン)をひとりぼっちで置いていないかい?夢想家にも夢想家のようなもの、な部分もあるし、夢想家のようなものにもしっかり夢想するものがある。

白けていく。矛盾ややるせなさ、夢までの道の遠さ、到達点の地までの道の不確かさ、そのやり方で到達していいの?周り見えてる?という疑問、絵に描いた餅でおなかは膨れないよ。と、唄う。夢を見ながら

 

05 ウォータースライダー

1行1行がユーモアであふれる1曲。

自分中で生成される種が飛んでいく様。そのひとつひとつの人間のになる前のたくさんのそれらがシングアロング、いやいやジャンピング、いやいやいやどんな描写。*1

世界が平和が続くにはまず、子供を増やそう、情事を続けよう。

この世の果てまで、果てるまで。

 

06 とびましょう

いっせいにジャンピング。まだまだ、とびましょう。飛ばしていきましょう。

こんな時にはそんな時には、ああそういう時にも、とびましょうとびましょうどこまでも。という曲。

なんかあれですよ。『投げキスをあげるよ』と同様の曲です(ちがう?)

もしくは『シャウト』

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07 丘の上の記憶

08 輝く飛行船

この2曲は「記憶」の曲。

谷公園の春、丘の上から見た記憶と現在の猫の憩う場所となった思い出を唄う。

谷公園の想像をする。お墓があって、野球のできる広場があって「よっしゃ行くぞと」と声もする、丘なので空が広くて、アヤメも咲く。行ってみたい。きっと時を超えて想像できるはず

『輝く飛行船』は小山田壮平が夢で見た聴こえたのを曲にしたらしい。

小山田壮平には空を見上げる曲が多い。それの原風景のような曲。小山田少年が指をさして親兄弟と飛行船を眺めてる風景が目に浮かぶ。

あの時いたものあったもの、今はないもの。コーラの瓶は残されて、あの子はいなくなったような、そんな曲にも感じる。

 

09 LOVE ME

『 ショートナイト』が夜の曲なら、こちらはお昼の曲。しかも昨日の雨が通り過ぎて晴れ晴れだ。

ああもう最高な気分にさせられる。

2人のシンガーソングライターと2人のリズム隊はモノクロの世界にいる。

ALが奏でるラブソングはフルカラー。高解像度、高精細なフルカラー。

日中、そんな長い間じゃないけど一緒に入れるときは今なんだから、僕は君といたいよ。という若干一方通行な曲、しかし、何事も最初は一方通行なのである。

 

10 青い泡沫 白い光

長澤知之の『回送』から進んだ世界、『蜘蛛の糸』の延長上に曲に聴こえる。

何かに、絶対に、まっすぐになれるもの探してる。それはあるの?あるよね。あるはずだ。

世界が圧倒的に変わるには、すべてをさらけ出せるか、すべてを隠せるか、なのかもしれない。生きてる時点で隠せるなんて難しいので、さらけ出せたならどれほどいいだろうか。それこそ裸で生きてもいいくらいの、光が差す方を見たい。そんなことを考えてしまう曲。

 

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 11 ハンアンコタ

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 ハンナ、アンナ、コタロウ、からとった曲名と聞く。

Sweetie(愛くるしい子、いとおしい人)に未来をたずねて、

お!そうかそれはきっといいんじゃないかな、色々あるけど一緒に生きようぜ。自分も色々あるけど、なんとか生きてるぜ。と言ってるように聞こえる。

今を楽しんで、真っ白なキャンバスに、ないならテスト用紙でもいいし、大きな夢を描こう。

 「悲しくても泣けなくなるんだ ワケわかるかい」という一節が胸を打つ。子供たちの方が明確な答えが出そうな気がする。大人になるというのは目線が上がって色々見える反面見えなくなるものもあり、子供の時だけに見える答えもあるのだ

 

12 地上の天国なソングライターの歌

 ワンツースリーフォーの合図で全ての音がはじまる曲。

僕はみんなのことが知りたくて分かち合えて分かり合えいたい、でも自分以外のみんなのことを全部わかるなんてできないから、せめて神様はそんな自分のことをわかってよ神様でしょ。と。「使って壊して」に切実さを感じる

カールミレスの神の手、というより、二胡の影響なのか、釈迦の手のひらの上で歌っているようだ。その場合、地上ではないのだが『地上の天国なソングライターの歌』を顔を上げて唄うソングライターは実は手のひらで歌っていた、みたいなことはあるのだろうか。この曲がみんなに届くといい。分かち合いたいな。

 

 

参考:

www.al-revivalrecords.com

ototoy.jp

natalie.mu

realsound.jp

 

TOKYOFMのラジオ、「RADIO DRAGON-NEXT-」「LOVE CONNECTION」

 

 

*1:個人的にはシンガロング、ジャンピングして出ていった膨大な数のあれが、あ゛あーいと「マイマイマイライフ マイマイマイラブ」の感じで消えて死にゆく様子を思い浮かべて申し訳なくなる